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YUKIPEDIA

小二で挫折、中二病を引きずり、高二で転落、現在第二の人生を歩む!

『変愛』で8万円を買った!

無給 無給-社会

脳と心が普通の状態とは違っているらしい、私。

自覚は無いけれども、そう診断が下りてしまったからには仕方が無い。

しかも高校中退生と言う過去付き。

だから高額の収入を得られるのは、遥か彼方の夢なのだ。

 

その私がハイともローとも付かない『変愛』と言うリスクを背負った。

結果、2016年最大の買い物に成功した実話を綴る。

 

ーーーーー

 

 

この話を親しい友人に聞かせたところ、反応はこう。

「それってデリヘルじゃないっすか?」

デリヘル、つまり誰かのところに出向いて身体を売り、金を得ると言う行動。

私は進んでそう言う事をするのはどうか、と思っていた。

けれども今はデリヘルに携わる人の気持ちが分かる。

仕方が無いのだ。

 

高校中退生や中卒の女性で、こう言う職に就いている人が多いのをご存知だろうか。

どう頑張っても足掻いても、一般の企業は高学歴出身の人物を採用したがる。

私もそれは身に染みて感じている。

しかも冒頭に書いた通り、脳と心が普通ではないと言う医療的お墨付き。

そう言った自分は、どう生きていけばいいのだろう?

模索しながら毎日を送っていたし、今も変わらない。

 

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その私にある機会が訪れた。

「自分は学校で一緒の講義を受けていた」

と、男性からFacebookに付随するメッセージ機能にて連絡が来たのだ。

失礼な話だが、私は彼の名前も存在も知らなかった。

だからこのメッセージが真実かそうでないかも分からない有様。

 

私はカマを掛けた。

「講義の担当の先生は誰でしたっけ?」

相手はこう返した。

「●●先生です」

 

●●先生、彼の講義は確かに私も受けている。

私は彼の出身校を、Facebookの個人プロフィール画面で確かめた。

それは自分と一致していた。

予め私のプロフィールに合わせ、彼が自分の情報を変更していた可能性は否めない。

しかし、疑う根拠といちゃもんを付ける理由、それらを手にしてもいなかった。

正直、めんどくせぇ、私はそう感じた。

 

何故そう言った感想を持ったか。

学校には好ましい思い出が無いから。

寧ろ、自分が在学していた事実を隠蔽しながら、現在の障害者人生を送っているのだ。

 

 

話が少し逸れるが、私の周りには主に、精神障害を持った人が集まっている。

彼等は私の中退した学校の名前を知ると、引く。

 

「D高校行ってたの!?超エリートだね!!」

 

私はいつもそれについて、後ろめたくなる。

在学していたことは事実だが、2年生で登校拒否を始め、その後中退したからだ。

その為、最近は開き直ってこう言っている。

「D高校って成績ばっかり見るから、命を大切にするには行かなくて正解だよ」

実際に私は、そう言う理由で壊れたのだ。

 

 

さて、話を本線に戻そう。

彼―Aさんとしておく―のメッセージに付き合っていると、こう来た。

「それはそうと、友達申請して良いですか?」

Facebookには『友達』と言う繋がり方があり、それは申請が必要なのだ。

断る持ち札の無かった私は、それを受け入れざるを得なかった。

 

Aさんと私は友達になった。

その内、彼のFacebookの投稿は変わっている、と言うよりも、異様だと思った。

全体公開、つまりこのSNS利用者なら誰でも閲覧できる方法で、こう綴られている。

 

「今日は繁華街で火遊びをした挙句、タクシーに乗って帰宅した。

 子供の様な顔で大人の贅沢をした一日だった」

 

流石にこれはどうかと思う。

果たして多くの人の目に触れて良い内容なのだろうか?と。

心配、と言うよりも、人間性を疑わざるを得なかった。

 

ここでブロック、つまり友達の縁を切る選択肢もあった。

でもこう言う人種は、逆上し易い性質を兼ね備えていることも知っていた。

実際に、事情を知る更なる友人からは、こういう話を聞いていたのだ。

 

「Aさん、友達の関係切られた時、その人に嫌がらせしたんだよ」

 

私はこれもどうかと思った。

関係を切られるのが腹立たしいのは分かる。

もしかしたら悔しかったり、悲しかったかも知れない。

でも、あの様な投稿をして縁を切られるのは仕方ないことでは?

 

只でさえ自分の事でいっぱいいっぱいの私なのに、追加して窮する羽目になった。

 

何とかして、Aさんと離れたい。

そう思い始めた。

しかし先方はこう言ってきた。

「貴女が好きだ。会おう」

 

私は更に困った。

でも、やはりこちらには断る持ち札が無い。

私に彼氏は長い間居ない。

そして経済も精神も身体も不健康。

自分の何が良いのか全く持って分からない。

 

Aさんと私が実際に会ったのは、それから暫く経ってからだった。

声を掛けられて振り向くと、男性が居たのだけれども、全く見覚えが無い。

しかし話すと、Facebookで知った情報と一致する為、この人がAさんだと判明した。

 

印象は悪くなかった。

私の事を好いてくれているんだろうな、と言うことも伝わる。

けれども、私の中には『火遊び』の単語が付きまとっていた。

繁華街で火遊び、ファイヤーの方ではないだろう。

そうなったらマスコミに記事が載って、彼は逮捕されている筈だ。

 

他の選択肢として、女遊びが挙げられる。

 

しかし彼は、貴女には誠実で居たい、と私に言う。

それを信じて良いのか分からなかった。

でも、否定する根拠は何処にも無い。

 

暫く彼とは、恋愛らしき関係を続けた。

それはある意味で一方通行と言って良かった。

私は常に彼とコンタクトを取る時、演技をしていた。

好きなのかどうか、分からなかったからだ。

 

その内、休みに一緒に旅行に行く話が持ち上がってきた。

私は迷ったが、Aさんの言った『誠実』を信じようと思った。

 

しかしAさんのFacebookでの暴走は止まらない。

職場、仕事についての不平不満が過激に全体公開されているのだ。

私は障害オープン、且つ、超絶安い賃金にて福祉的就労に就いている。

つまり、一般企業で働きたくても働けない身分だった。

 

次第に私は彼に対し、こう思い始めた。

「こっちはマトモな職に就けないのに、ふざけんなよ」

 

縛りの緩い勤務形態で、将来親の面倒も見なくで済む私は、甘ったれている。

でも、必死に何でも取り組まないと、人並みに生きられないのだ。

 

Aさんと私の温度と溝は、次第に相違していった。

 

ある朝、唐突に彼からこうメッセージが来ていた。

 

「障害を持つ貴女の苦しみは大き過ぎる。

 本当にごめん。

 もう会えない」

 

私はどう反応を取るべきか分からなかった。

けれども、旅行の話は立ち消えることは分かる。

預かっていた代金を返さねば、そう思い、返信を打った。

 

それは届かず。

向こうからブロック、つまりFacebookでの友達関係を最悪の方法で切られていた。

個人的なメールアドレスと電話番号も、通信遮断されている。

 

つまり、返金する方法が無くなってしまったのだ。

 

もうこうなると、どうしようもこうしようも無い。

私は未だにその旅行代金、つまりAさんの支払い分を自分の口座に納めている。

占めて8万円。

いつか返したい、そう思うけれども恐らく無理だろう。

ブロックを解除されたとしても、私も既にFacebookを離れているからだ。

 

ーーーーー

 

以上が『デリヘル』と呼ばれた所以だ。

期せずして、変な愛情関係、つまり変愛にて現金を手にしてしまった。

今年は色々と買い物をしたけれども、この経験が一番印象深い。

 

そして今日、ふとこう言う記憶が浮かんできた。

 

小学校卒業文章の記述。

当時、私はまだ『健常者』という括りに入っていた。

その時ですら、最後に下手糞な文字でこう書き殴っていたのだ。

 

「将来の夢:結婚はしたくない」

 

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