読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

YUKIPEDIA

小二で挫折、中二病を引きずり、高二で転落、現在第二の人生を歩む!

PKD総選挙センター『ユービック』の逆行的プロフィール

創作-文学 創作

『ユービック(UBIK)』

 

それは、PKD総選挙において、センターを飾る作品(SFマガジン2014年10月号より)。

つまり、PKD(=フィリップ・K・ディック)作品人気ナンバーワン、と言うことなのです。

 

 

話を簡単に説明いたしましょう。

 

舞台は未来。

その未来の世界が、過去へと逆行していく。

並行して人間の生命も、生から死、ではなく、死から生へと逆行していく。

この二重の逆行を、障害者として社会逆行しまくる私、ヤマトユキが読みました。

 

ですから皆さん、この場では三重の逆行をお楽しみください。

 

ーーーーー

 

さて。

ユービックとは何ぞや?と思われた方は多いと思います。

もちろん、こう言った単語は辞書を引いても存在しません。

固有名詞です。

これは、PKDが表したかったことを私が勝手に掬い上げて解釈しているだけですが。

そのものズバリ、ではないか?と。

 

ユービックは、作品内で様々な形として登場します。

ある時はインスタントコーヒーとして。

またある時は「私はユービックだ」と登場。

そしてまたまたある時は、表紙にスプレー缶のロゴとして登場するのです。

(写真参照ください!ああカッコいいぜ!!!このビジュアルセンス!!)

 

f:id:thepainbug-yuki:20161007231009j:plain

 

神は様々な形状として、人間の心に存在します。

 

それは

「こちらの石は神の代わりを成されている。だから皆の者、大切にしよう」

と言う観念だったり、

「私は神だ!!!頭の中は全知全能なんだ!!!!!」

と言う過信だったり、

「彼女は俺の神だ。だから俺が守らなければならない」

と言う表現だったり。

 

ユービックとは、そう言う多くの信念が、

❶コーヒーと言う形状や、

❷「私は~だ」と言う思想だったり、

❸ロゴと言う文字

等となって見事に表現されたメタファだと思っています。

 

 

PKD(もはやAKBの堂々なるパクリ?いやいや、PKDは1952年デビュー。こちらの方が元祖?なのです)ですが。

彼はその神学を、『SF』と言う形で見事に表出しているのでは、そうも感じます。

何故なら、私はキリスト教系の大学の神学部卒業生なのですから!

 

 

やだ、難しい話だなぁ。

そう思った方、逃げないで逃げないで。

噛み砕いて説明します。

 

 

ユービック=何でもアリ

 

 

こういう式を提示したらオッケイでしょう?

神とは、何でもしでかすし、何でも影響するし、実は何でもなかったりするというのが私の神学部での経験論です。

 

何故かって?

 

神学とは、人間の頭の中で作り出した世界。

それを現実に投影して具体的に示すのは、ちょっと無理があるからです。

例えるならば、正に、この『ユービック』です。

話が奇抜且つ、現実離れし過ぎて、映像化が不可能に近い。

それはいみじくも、神の性質を体現しているのではないでしょうか。

 

 

ここで、神について。

キリスト教の話です。

 

イエスキリストを、皆さんもご存知でしょう?

彼は、人間の形をした神なのです。

「人間がごときはアホだから、アホにも分かる様に人間の形の神を作っちゃるか~」

と、神がイエスと言う名の分身を作った。

 

そう言ったら、縁の遠い方も分かり易いかと。

 

 

アホ?

人間が作り出したのに、人間相手にバカにすんな!

 

私は神学部でそう言いたくなりました。

 

人食い人種が共食いしている感覚ですね。

 

そう。

神とは、人間が人間の心を共食いしている、と言ったら大変に語弊がありますが。

人間が人間の精神を相互に作用させている、と言ったら大変に宜しいかと思います。

ユービックは、その『作用』の段階で、物質や存在として目に見える形となって登場しているのです。

 

あ、逃げないでください。

これも分かり易く言い換えましょう。

 

人間は不安定だから、他のものに影響されやすい。

それを、実際の目に見えるものとしているのが、ユービック。

つまり、

 

現者(物)神

=ユービック

=でも実は人間の精神の作用に過ぎない

 

と言うことだと考えます!

 

これで、未来が過去へ、死から生へ逆行することの説明もつくのです。

 

神とは何でもアリ、との話を上でしていますね?

だからこそ、時間を戻したり、死んでいる者を生き返らせても何ら問題ない訳です。

何せ、神ですから!

 

 

神って人間より偉いんでしょう?

人間が作り出したくせにさ。

ケッ。

 

ノンクリスチャン神学部生だった私は、このジレンマに4年間滅茶苦茶苦しみました。

だから卒論を書かずに卒業してしまった面もあります。

 

ーー註釈

 これは私の大学で合法的卒業方法でした。

 賄賂等を渡した訳では決してありません。

 一応、首席で卒業させていただいておりますからね。

 ノンクリスチャンで、高校中退生で、受験勉強3科目しかしなかったくせによ!

 しかも生まれ持っての障害者ですし!!

 

 

さて。

そう言った社会的逆行者の私が読んだ、PKDセンターのプロフィール、如何だったでしょうか?

これだけ偉そうに語っておいて、実は神とは人間によって捉え方が違うのです。

何せ精神論ですからね。

 

それぞれに思い当たることがあって当然の話!

ですから、読む人によって、『ユービック』は何者(物)か、感じるところは変わって来るでしょう。

 

それが、PKDの最終的な狙いなのかも知れません。

広告を非表示にする